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GWR ロンドン~スウォンジー ファーストクラス(2019/03/29)

朝10時45分発、所要3時間の列車です。
ロンドンから西へウェールズ方面への列車を運行するGWRは、UK国内で唯一、Pullman Diningと言って、シェフが車内で調理したものを出す伝統的な食堂車サービスを、ごく一部の列車に残して営業しています。
これを営業している列車は非常に少ないので、狙いをつけて予約する必要があります。
ファーストクラスのチケットを購入すると食堂車を事前に予約できますが、普通車でも、当日空きがある場合は利用できます。
この列車は朝の列車なので、朝食メニューです。
食堂車といっても、この車両は半分が厨房で、半分はファーストクラスの座席です。
プルマンを営業するときは、このようにテーブルがセットされますが、普段はファーストクラスの座席として使われるようです。
予約してある場合、乗車して自分の席に着くと、間もなく「テーブルのご用意ができました」と車掌が呼びに来て、席に案内してくれます。

テーブルにはメニューが立てて置いてあります。
朝食は18ポンドです。

テーブルには、円盤型に切ったバターが小さいお皿にのって出てくるのと、このようにハチミツとジャム類が、お皿に乗せて置かれます。(が、バターもジャム類も、10分の1も使いませんでした。)

まず飲み物を温かいものと冷たいものを1種類ずつ選べます。
私はコーヒーとオレンジジュースをいただきました。


ファーストコースとして、数種類の中からハチミツをたらしたオートミールを選びました。(これだけでもかなりの量です。)
それ以外は、シリアルや、グラノーラのヨーグルト乗せなどがありました。

バスケットに入れてパン類が数種類運ばれてきて、いくつでも好きなものを選んでもらえます。
せっかくなので、ウェールズ独特の「Bara Brith」(ドライフルーツが入ってスパイスがきいたパウンドケーキのようなもの)と、Welsh Cake(レーズンが入った小さいホットケーキのようなもの)をいただいてみました。

メインも数種類から選べますが、せっかくだから、Great Westernというのにしました。
これはお皿に盛られた状態で出てくるのではなく、まず触るとやけどしそうなくらいに熱したお皿が目の前に置かれ、後から調理したものがバットに入れて運ばれてきて、スプーンとフォークを片手で上手に扱って、目の前でお皿に盛ってくれます。
最初の写真は、一人目の係が持ってきて盛ってくれたもの。
卵は目玉焼きをお願いしたら、トーストに乗った状態で出てきました。
あとは、ベーコン、ソーセージ、ブラックプディング、トマト、ポテトのフライなど。

これだけでも十分過ぎると思ったら、すぐに別の人が来て、マッシュルームをベークドビーンズをたっぷりと加えてくれました。
とても、普通の人が食べきれるような量ではないと思いますが、それはともかくとして、狭い食堂車で3人も4人もの担当者(全員男性でした)が入れ替わり立ち代わり来て、丁寧な言葉遣いで至れり尽くせりのサービスを提供してくれるのには感激しました。