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機内食レストラン 羽田にオープン!ANA 翼のレストランのファーストクラス完全レポート!

ANAは3月31日、羽田空港に駐機中の機内で機内食を提供する「翼のレストランHANEDA」を初開催しました。
その最初の開催分に記者が搭乗、実際に飛ばない機内で機内食を頂いてきました。

チェックインは第2ターミナルの14番カウンターにて

モニターには「翼のレストランHANEDA」と表示され、ファーストクラスのチェックインカウンターにはレッドカーペットも敷かれるなど、国際線のチェックインを再現しており、気分は高まります。


座席については事前予約が出来ずに、ANAサイドでのアサインとなります。

エアーチケットも本物そのもの。
ここまで本気でエアーチケットを用意してもらえると、実際には飛ばないにも関わらず、機中の人になるかのような錯覚に陥り、久しく国際線に搭乗していない期間が長いせいか、この時点でも気分が最高潮に達しています。

搭乗前に、ラウンジにも入室が可能です。
ファーストクラス利用の場合、搭乗券にラウンジがスイートラウンジ利用と書いてありますが、実際にはANAラウンジのみの利用となり、スイートラウンジは利用できません。

翼のレストランHANEDAの初便の搭乗ゲートは、69番ゲート。

11時30分出発?開始で、搭乗開始時間は11時です。
初便であるお昼の部の参加者は、ファーストクラスが8名、ビジネスクラスが48名とのこと。


今回のレストランで使用する便名は、昼の部がNH7771便、夜はNH7772便。
使用する機材がB777であることから、777の1回目という事でNH7771という設定に。

本日の機材は、B777-300ER(JA782A)

ゲート前でフォトセッションに参加するANA洋食調理部山田部長(左から2人目)とANA和食調理部久保部長(中央)

使用するシートは、新ファーストクラスのTHE Suiteではばく、以前からのファーストクラスシート。

座席には、通常通りブランケットや枕なども用意されており、通常のフライトと全く一緒。
唯一異なるのは、ファーストクラスの前方にあるギャレーやトイレのあるスペースには、立ち入ることが出来ないこと。
これは、通常のレストランと同じ位置づけになるために、保健所の指導により一般の方が立ち入ることが出来ないスペースを設置しなければならない理由からなのです。

シートに座ると、早速メニューが配れました。
アルコールも通常のフライトとほぼ同じ構成。

そして、ウエルカムドリンク。
シャンパンかオレンジジュースからの選択。

最初のドリンクは、やはりこれ。
ANAのファーストクラスの代名詞的な存在となっているKRUG
120種類を超える10以上の異なるヴィンテージのワインを配合し、各年でアッサンブラージュ。
セラーで7年熟成し、柑橘系の爽やかな香りが何とも言えない至宝のシャンパン。


熟成度も色合いもすべてが最高のコンディションで提供されたKRUG。

ANA洋食調理部山田部長が挨拶に来られ、本日の食事の説明がなされました。
ターキッシュやオーストリア航空などでは、フライングシェフと呼ばれるシェフが搭乗しており、盛り付けや食事の説明をするサービスがあり、非常に人気を博しています。
このように今回、レストラン限定ではありますがシェフが機内で食事前に説明してくださるというのは異例であり、非常に良いサービスだと思います(初回のみの場合あり)
今回の地上での機内食提供にあたり、上空との味の違いについて「甘味、苦味、酸味を強調した」と山田部長は語りました。

食事前のアミューズ

ANAではよく提供されるスティック型のおつまみ
本日は、抹茶のアーモンドパイスティック。
非常に香ばしく、KRUGとのマリアージュも良く美味しく頂きました。

アミューズとして、左からシーフードのタルタル、富山湾産白えびの昆布締め、フアグラロール。
シェフ曰く、フアグラロールにKRUGは絶妙のマリアージュとのことでしたが、食してそのマリアージュに感銘。

アペタイザーです。

ファーストクラスのアペタイザーと言えば、やはりキャビア。

赤ピーマンムースと蟹のガトー仕立て

絶妙な触感と、塩分の利いたキャビアはシャンパンのお供に最適です。

ブレッドは全部で4種類。
・バゲット
・米粉ソフト
・フィグセーグル
・よもぎフォカッチャ


次に頂いたのは、テタンジェのグランクリュ。

力強い泡立ちが特徴のテタンジェ。
グランクリュを提供されるのは、さすがANAです。

グレープフルーツのような柑橘系の香りと、シャープな酸味ときめ細やかな泡立ちが口いっぱいに広がって、きりっと引き締まった味わいがするシャンパンです。


そして、サラダの盛り合わせ

よもぎフォカッチャ

スープは、濃厚なポタージュスープ

スープに合わせて、シャブリのプルミエクリュを


青リンゴの爽やかな香りに、酸味とミネラル感たっぷりの非常にフルーティーな味わい。

メインディッシュのお肉に、シェフ自らソースをかけてくださります。

メインの和牛フィレ肉 神戸ワインマスタード風味添え

お肉には、こちらの紫鈴2016。
ナパバレーの丘の上にあるケンゾーエステートのフラッグシップのワイン。
エレガントで熟成感があり、ブラックペッパーの風味を伴ったベリー系の果実味があり、深みと繊細なしなやかさを持った名品。

私事で恐縮ではありますが、世界で最も好きなワイナリーがこのケンゾーエステートであり、その中でも最も好きなのがこの紫鈴なのです。
ナパのケンゾーエステートワイナリーまで、わざわざ行くほど大好きなワインがこの機内食と共に頂けるのは、最高な幸せであります。


ボーヌ・プルミエクリュ・レサンヴィーニュ ドメーヌ・デュ・シャトード・ムルソー2011


デザートは、フォンダンショコラにベリーのシャーベット添え
柔らかで穏やかな酸味のムルソーと、ベリーのシャーベットとの素晴らしい組み合わせも堪能。

そして最後にチーズの盛り合わせを頂き、赤ワインのムルソーと合わせつつ、残り少ない機内の時間を満喫。




こちらが本日、頂いたワイン。
【シャンパン】
・クリュッグ・グランドキュヴェ
・テタンジェ・プレリュード・グランクリュ
【白ワイン】
・甲州 ANAオリジナルブレンド2017
・ファン・フォルクセン・ロートシーファー・リスリングカビネット2016
・シャブリ・プルミエクリュ・フルショーム ジャン・マルク・ブロカール
【赤ワイン】
・紫鈴2016
・ペタロス・デル・ビエルソ2016
・ボーヌ・プルミエクリュ・レサンヴィーニュ ドメーヌ・デュ・シャトード・ムルソー2011
ANAでは、翼のレストランが非常に好評な事から4月に合計昼と夜の2部構成で22回開催することを決定。
ANAの新たな挑戦が始まろうとしています。